おうちコウボぱん muku

小手指タワーズや島忠ができて賑やかになる北口に比べ、小手指駅南口は実に穏やかだ

でもこの佇まいこそが本来の小手指イズムなのではないか

南口から左手に線路沿いを歩いていくと、ほど遠くない場所に踏切がある

その踏切から南に歩き、すぐ右手に現れるのが今回ご紹介する『おうちコウボぱん muku』である

格子状の窓やドアが目を引く店構えでパッと見では敷居が高そうに見える

赤い立て看板が外観の白に相まってなんとも良い主張だ

中に入ると呼び鈴とともに「はーい」という感じでお店の方が現れた

店内は対面カウンター式

こちらはじっくり品定めといきたいところだったが、さすがは人気店

生憎もう商品も残り少ない

今回は事前にリサーチして狙っていた「muku食パン」を購入することにした

戦利品を手に入れほっと一息だが、それだけではパン好きとしてはおさまらぬ

ついでにくるみパンをとっさにチョイスする

さて実食

とっさに選んだものの、くるみパンが実にほどよい甘さで美味しい

試行錯誤の末辿りついたであろうパン生地の甘さがくるみの歯応えと相性抜群だ

お次はパン生地そのものをmuku食パンで楽しむ

流行りの高級食パンのように甘すぎず、柔らかすぎず

言い方は難しいが、パン好きならほっとするような気持ちになる味だ

自家製酵母で追求した足跡がパンに刻まれ、お客もそれを求め続ける

mukuの味は店を支えている地域の人々との合作でもあるのだなと感じる逸品であった

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