Lachen ラッヘン

西所沢駅からだいぶ歩き、民家という森に迷い込む

ここはどこだ、自分は今どこにいるのだ

そういう不安にかられながら彷徨うこと数分、目の前になんとも神々しいパン屋が現れる…

そんな与太話になりそうなくらい、『ラッヘン』は複雑怪奇な場所にある

（所沢入間バイパスから路地にそのまま入って真っ直ぐ来ればなんてことはない、簡単な経路なのだが）

この「なぜここにパン屋？」感が個人的にはたまらない地域好感度ポイントである

この店から立ち込める佇まいや風貌もたちまち気に入った

これだよこれ、これが最強の町パン屋であり『とこパン』だ

期待をこめてお店の入り口を跨ぐと熱気とパンの香りに満ち溢れたパン職人の世界が待っていた

商品の並ぶカウンター越しに見える工房がまるで町工場かと錯覚するほど圧巻だ

その工房から忙しなく焼き上がるパンに心が躍る

店内の壁を見渡すと供されるパンについて何やらびっしり書かれている

自分のようなそこまで詳しくない人間には何がなにやらだが、その熱意からして職人肌なのだろう

焼き上がるパンの香りで充満する店内、合いの手を打つかのように運び込まれるパンたち

ここはもうパンを香りで、目で楽しむコンボアトラクションだ

もちろんどのパンも美味しい

「パンを焼く」とはこういうものだ！という真っ向勝負を味わえるパン屋である

このコンボアトラクションを楽しみに、心して西所沢を訪れてほしい

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